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廃墟価値の理論  まずはレンガを積みたい

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>最近フランスとかイギリスの映画ばっかり観てるんだけど

>本当の豊かさってのは=建築でしょ?

>だって本来は建築が一番お金かかるんだから。
>建築こそ芸術の要。
>舞台装置が良いから良い映画が撮れるんだよ。
>もうこれに関してはヨーロッパは勿論、アメリカ合衆国にもこの国は及ばんよ。
>酷い建物だらけだから。
>まず良い箱があってそこに人間が居て美味しい食べ物があってファッションがあって車があって・・・建築は豊かさや幸せのベースだから。
>そう考えたら川越はかなりマシだしかなり裕福だと私は思うよ。

〜〜〜

>シュペーアは廃墟価値の理論(Ruinenwerttheorie, theory of Ruin Value)を創案した。ヒトラーが熱烈に支持したこの理論によれば、今後新築されるすべての建築は、数千年先の未来において美学的に優れた廃墟となるよう建築されるべきだということであった。古代ギリシア・古代ローマの廃墟がその文明の偉大さを現代に伝えているように、ナチスドイツが残す廃墟は第三帝国の偉大さを未来にまで伝えるべきものであった。この理論から、鉄骨や鉄筋コンクリートによる建築よりも、記念碑的な石造建築が多く生み出されることとなった。

>我が意を得たりとはこのこと。
>建築は芸術であり文明である。
>今でも私は地元埼玉や東京に残された廃墟建築を写真に撮り続けている。

〜〜〜

>女性は抽象精神とは無縁の徒である。
>音楽と建築は女の手によってろくなものはできず、透明な抽象的構造をいつもべたべたな感受性でよごしてしまう。
>構成力の欠如、感受性の過剰、瑣末主義、無意味な具体性、低次の現実主義、これらはみな女性的欠陥であり、芸術において女性的様式は問題なく「悪い」様式である。


>つまり

>女性の台頭=建築の衰退

>なんですよ。
>女性は芸術的な建造物を設計出来ませんし建てようとしませんから。
>されどマイホームは欲しがります。
>女性の好みに合わせてアホな住宅をポコポコ建てたらこの国はこんな滅茶苦茶な町や街が出来上がったという訳です。

〜〜〜
〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜

12月も半ばを過ぎたら寒波が到来し滅茶苦茶寒くなった。
日中でも気温は一桁だ。
ミニ1000を売り払ったので移動手段はバジャジしかない。
正直、かなり寒いのだがもう自動車には戻らんと思う。

欲しい自動車などない

からである。
空冷ワーゲンとミニが乗れればそれで良かった。
下駄としてあればそりゃ便利だが年間2000kmしか乗らんのに維持費15万なんて高過ぎだろう。
オートバイ1台あれば十分。
他はいらない。

車やバイクだけでなくファッション熱もとっくに冷めており今年に入り箪笥の肥やしを大量に処分した。
25歳を過ぎてお洒落なんて必要ない。
ファッショナブルなアイテムは凡人の本体と顔を超えてしまう。
無難な服を着ていればよろし。

音楽熱も冷め始めとっくのとうにアナログレコード収集をやめてしまった。
一つには余りに増え過ぎて収納できなくなったから。
もう一つは技術の進歩でありただで聴けるYoutubeの音の方が遥かに良い。
買う必然性がなくなった。
ソフトだけでなくハードも然り。
2.1chのホームシアター用スピーカーを買って一気に熱が冷めた。

録音に勝る良音なし

である。

機械式時計も然りでコレクションはほとんど売り払ってしまった。

自動車をやめてバイクをやめてファッションをやめて音楽をやめて時計をやめて・・・・
ほとんどの支出が一気に減った。
増えたのは食費くらいだろう。
毎日毎日、美味しいものばかり食べている。
私はなんて幸せなのか?

だが・・・・
満たされて欲の低下した人間は=怠け者である。
休日、部屋でゴロゴロしていること多し・・・
労働意欲もめっきり減退し仕事をいくつ断ったのだろう?

衣食住足りて礼節を知る

起きて半畳 寝て一畳 天下とっても二合半 愛猫を失うに勝る悲劇なし

男女問わず独身者が我武者羅に頑張る理由が私にはさっぱり分からん。

>いずれ結婚したいから頑張ってるんだよ!

これもないしなぁ。
それより、頑張る方向が間違ってないかい?
特に女性は。
いずれにせよ

>芸術家にとって結婚は己の死を意味する

芸術・・・
芸術・・・・

>>建築こそ芸術の要。

と言う訳で私に残された最後の御題は建築と言うわけ。
ただ私の言ってる建築ってのは皆が思ってるそれとは全く違うんで分からんと思う。

滅茶苦茶難しい上に割とお金かかるから

車とかバイクとかスーツの類を実践して理解するのに15年以上要したから建築なんて死ぬまで全てを理解できないかもね。
まぁそれで諦めてずっとほったらかしてたんだが・・・
単に芸術建築を見て回るとかなら簡単なんだけどそれは旧車イベント回ったり博物館行くのと変わらん。
何でもそうだけど私は実際に自分でやらないと気がすまない性分だから。
ああ、だから避けたんだね、建築は。
予算も車とかバイクと桁が違うから。
それと建築の実践と言うのは=自分が住むと言うこと。
つまりはマイホームとなる。
だが・・・
結婚願望のない輩のマイホームってのはホント、ナンセンスだよ。
仮に理想の芸術建築を建てたとしてそこで一人寂しく暮らしてるってのもねぇ。
人は勿論、私にはもう供に生活できる愛猫のヨゴロウザもシンシアも居ないし・・・
本末転倒だよ。
独身者が仕事の便を求めて分譲マンション買うのと訳が違う。
ってか万が一私に結婚願望があってそういう方向でマイホーム持たされたら確実に

>>女性的様式は問題なく「悪い」様式である。

これに陥る。
芸術家は女性の外面的美しさを称えて止まないが趣味嗜好には全く無理解だ。
だが・・・結局、折れて押し切られてしまう。
マイホームは美しい「愛の巣」ではない。
結局、堂々巡りになってやはり建築から離れて行くのである。
そこで無理やり引っ張り出されて来たのが、そう、ヒトラー総統に寵愛されたシュペーアの廃墟価値理論である。

>>シュペーアは廃墟価値の理論(Ruinenwerttheorie, theory of Ruin Value)を創案した。ヒトラーが熱烈に支持したこの理論によれば、今後新築されるすべての建築は、数千年先の未来において美学的に優れた廃墟となるよう建築されるべきだということであった。古代ギリシア・古代ローマの廃墟がその文明の偉大さを現代に伝えているように、ナチスドイツが残す廃墟は第三帝国の偉大さを未来にまで伝えるべきものであった。この理論から、鉄骨や鉄筋コンクリートによる建築よりも、記念碑的な石造建築が多く生み出されることとなった。

ヒトラーの建築家 アルベルト・シュペーア DVD-BOXクリエーター情報なしハピネット・ピクチャーズ

第三帝国の神殿にて〈上〉ナチス軍需相の証言 (中公文庫―BIBLIO20世紀)クリエーター情報なし中央公論新社

第三帝国の神殿にて〈下〉―ナチス軍需相の証言 (中公文庫BIBLIO20世紀)クリエーター情報なし中央公論新社

ヒトラーの建築家クリエーター情報なし日本放送出版協会

否定的な論理に対してはそれに勝る肯定的な理論を持ち出せば良い。
目には目を、だ。
古代ギリシャ・古代ローマの建造物とはかなり大きく出たね?
とお思いの方もいるかと思う。
実際には遥かに小さなスケールでも廃墟価値の理論は成立し得る。
これなんかどうだろうか?



東京、高田馬場にある「名曲喫茶らんぶる」である。
とっくのとうにお店はやっておらず完全に廃墟だ。
だが・・・

高田馬場にはこれに勝る建造物はない!!

高田馬場の建造物と言えばあの黒川紀章が設計したBIGBOXが有名だが廃墟価値理論に照らし合わせれば何の価値もない。
単に巨大化した消しゴムである。
芸術の欠片もない。
BIGBOXに限らず黒川紀章設計の建造物など2011年現在において全て過去の遺物である。
その程度の人間だから最期に悪趣味全開で醜態を晒した。
一方、名曲喫茶らんぶるは数千年先は難しいだろうがあと100年は周囲に比類なき存在感を醸しているだろう。
昭和20年代建造と言われるが当時の総工費など知れている。
土地価格も然り。
今となっては誰が設計したかも分からん。

お次はこちら。



東京、谷中で発見したとある墓地の塀である。
これも向こう100年は大丈夫だろう。

らんぶるも谷中の墓地の塀も

赤レンガを使用した

これだけである。
何も石造建築までする必要はない。
赤レンガの家と言えば子供の頃、誰もが読んだであろう「三びきのこぶた」を思い出されよ。

三びきのこぶた―イギリス昔話(こどものとも絵本)クリエーター情報なし福音館書店

私が今まで観た中で最高のレンガ建築は琵琶湖疎水の水路閣だろう。

>琵琶湖と加茂川を結ぶ疎水は明治18年(1885年)着工、市の年間予算の2倍以上の費用をかけ、明治23年に一期工事が竣工した。

さもあらん。
とにかく芸術建築はお金がかかるのである。
だが水路と言うこともあり100%コンクリートで作っていたら今日まで使えなかったであろう。

いや、最高はこっちかも知れん。
高校修学旅行で実際に見て相当な衝撃を受けた。
ご存知、原爆ドームである。
不謹慎を承知で書くが廃墟価値の理論に完全に合致している。
同じ被爆シティでも長崎になくて広島にあるのが廃墟価値の理論だからである。
原爆ドームが我々に示しているのは

人類がいかに愚かか?

である一方で原子爆弾が投下されても美学的に優れた廃墟となった芸術建築の偉大さなのである。
科学技術など所詮、芸術の下僕に過ぎない。

>設計はチェコ人の建築家ヤン・レッツェル

>1900年プラハで美術専門学校に入学し

さもあらん。
正真正銘のボヘミアン・アーティストだったのである。

建築は余りに広くて深いので何処から手をつけていいか?
ずぶの素人は取り付くしまもない。
基礎的な学問から始めるのが一番だが何も私は一級建築士になりたい訳ではない。
そんなバイタリティはないし残された時間もない。

赤レンガに注目したのだが間口としてこれはありと思う。
資材が簡単に手に入るからである。
と言う訳で大掃除を終えた私は地元のホームセンターに行ってみた。

資材コーナーに沢山あった。
こちらはベルギー・レンガで1つ78円也。



これが基本の赤レンガ、1つ98円也。



国産ゆえかイマイチ、無機質だ。
ドイツレンガも然りでクォリティは高いがセンスに欠ける気が・・・



これは中々と思われるレンガがこれ。



アンティーク・レンガ、1つ58円と価格も最安値。
他にもオーストラリア製とかフランス製とかもあり。
フランス製が一番高い。

レンガ1つの大きさは210×100×60(mm)なので側面の表面積は60cm2、1?の壁を作るのに積み方にもよるが80〜110個くらい必要。
58円のレンガを使ったとしてもレンガ代だけで6000円くらいかかる。
当然、これにセメント代などが加わる。



セメント・ブロックとの価格差は歴然である。
大きさは390×190×100(mm)もあり側面の表面積は741cm2、理論上13個で1?の壁を作ることが可能。
つまりレンガの1/6以下の予算で出来る。
手間もレンガほど要さない。

レンガの積み方はこんな感じ
素人のDIYでは花壇ぐらいが無難なんだろう。
高く積めば積むほどピサの斜塔になる可能性は高くなるから。
積み方意外にもネット上に情報はゴロゴロ転がっている。
こちらは全愛知県赤煉瓦工業協同組合主催の「赤レンガの家」。

ヒトラーと同じくウィンストン・チャーチルもまた政治家の仮面を被った芸術家だったのだが彼の本職はレンガ工であった。



流石はチャーチル、何をやらせても’ウィンストン・チャーチル’だ。
自分のスタイルが見事に確立している。

結局のところ、芸術家は功徳よりもレンガを積まなくてはならない。
私も温かくなったらレンガを積む予定だがやはり習作は花壇からだろうか?

終わり

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