2009年10月〜2010年10月にかけて私は出身高校の後輩連中に会って話す機会が多かったんだが非常に実りあるものだった。
2009年の7月に「情報7days ニュースキャスター」で婚活特集を観て私は大いにショックを受けたんだが
婚活の実態
これで終わらずもっと問題の本質に触れてみようと思ったからである。
実はこうした私の行動こそアドルフ・ヒトラーなのである。
〜〜〜
後輩はほとんど女子で卒業年度が同じ、20代半ばの子が多かった。
2010年は24歳だったのだが同じ24歳の女性でも立場によって全然違うんですよ、外見は勿論、醸す雰囲気、考え方も。
当然っちゃ当然の話だが改めて
女と言う生き物は可変動物
ってことを痛感した次第。
と言うのは男って生き物は18歳以降本質的には全く変化しない動物だから。
まぁ外見は変わるんだが
中身は何も進歩しない
趣味とか嗜好とかはほとんど変わらん。
断言できる。
話を戻すが同じ24歳の女性でも
A.社会人・独身・恋人なし
B.社会人・独身・恋人あり
C.既婚・専業主婦
この3者は全く違う。
Cの子を初めて見た時、とても同じ世代とは思えなかったから。
もう完全に落ち着いてるから、失礼な話だけど他の子の3つくらい年上に思えた。
で、実際に「年の割りにやけに落ち着いてるね」って話しかけたら
ええ?そうですか、学生時代は目立つ格好とかして意外とはっちゃけてたんですが・・・
だって。
実際、服飾系の専門学校に進学したらしい。
ところがその面影ってのはほとんどないの。
確かに服装はお洒落だったけど全体的にシックでキャピキャピじゃないしその中身は
すてきな奥さん 2011年 09月号 [雑誌]クリエーター情報なし主婦と生活社
すてきな奥さん 2011年 08月号 [雑誌]クリエーター情報なし主婦と生活社
の世界の住人だから。
重要なことは金銭感覚。
それはそれはシビアだから。
結婚前は相手に経済力を求めるじゃない?
で、射止めた後はそれをいかに有効に使うか?
それは=無駄にしないか?=増やすか?
に移行すると言う。
でもそれは当然の話だしそれが出来る女性が良妻賢母だから。
私はこの子にとても良い印象を持ったんだけどそれは自分のことを
主婦ニートですから
って自嘲的に言ったからだと思う。
最初は耳を疑って
いや、主婦はニートじゃないでしょう?ちゃんと家の掃除とか料理とかしてるんでしょう?
って返したんだけど上手く通じない。
これは人から聞いたんだけど実際、その子はしっかりしていて毎朝早く起きて旦那さんのために朝食を作ってお弁当作って持たせ会社に見送っていると言う。
新婚ってことを差し引いてもしっかりしていると私は思う。
じゃぁなぜ自分のことをニートだなんて言うのか?
専門学校出て就職してずっと社会人だったと言う。
当然、フルタイムの正社員で仕事がかなりきつかったんだそうだ。
なんたって小売業だから。
拘束時間は長いし休みは少ないし・・・・もっと言うと給料も決して良くなかったと言う。
それが今時の若者の実態であろう。
で、そんなほとんどブラック企業みたいな職場で今の旦那さんと知り合って仲良くなり無事に結婚して寿退社されたそうだ。
必然的に専業主婦になった訳だが今までの環境と比べたら楽勝楽勝、天国みたいでしょう。
こんなぬるいのか・・・・
って。
そりゃニートとの差異は見出せんわな。
勿論、掃除も洗濯も料理もマジでやると大変っちゃ大変だが比較にならんと思う。
何でもそうなんだけど
人に見られて何かをやる
人に合わせて何かをやる
これだけで結構大変だから。
これは私が家で仕事をすることが多くなったんで日々痛感する。
自分のペースで何かをやれる
これは楽だよ。
それから通勤・帰宅の苦労も。
スーツ着たりネクタイしたりも。
挙げだしたらキリがない。
その子は専業主婦になれた自分を幸せだと思っただろうが一方で罪悪感を感じたみたいだ。
そう、同僚は男女問わず日々額に汗して苦しい労働に従事しているんだから。
自分はそうした状況から逃げてしまったんだよ、って。
それがある種の罪悪感だと思う。
何よりこの子は旦那さんの仕事がいかに大変か?
お金の有り難味を身をもって痛感したことだろう。
これは高校人脈ではなくSNSで知り合った子なんだけど確か22歳だったと思う。
20歳で結婚したから結婚2年目だったかな?
やっぱり専業主婦でやってることは同じ。
毎朝早く起きて旦那さんのために朝食を作ってお弁当作って持たせ会社に見送っていると言う。
旦那に不満はなくはないんだがやっぱりかなり謙虚な子だったよ。
それとなく触れたら
だって養ってもらってるんだから当然でしょう?
と。
余りに直接的な表現だが確かにそうなのである。
だがなぜそんなに正直なのか?
この子は高卒なんだけど卒業後、正社員でやはり日々激務をこなしていたと言う。
その後、寿退社して専業主婦になった。
当然、後輩の女の子と同じ感想を持つ訳だ。
専業主婦なんて現代の特権階級でしょう?
って。
専業主婦に、なりたい!? “フツウに幸せ”な結婚をしたいだけ、のあなたへクリエーター情報なし講談社
これが今時の専業主婦感覚なんだが私は
さもあらん
と思う一方である種のジェネレーションギャップを感じずにはおれなかった。
少なくとも私の親の世代はこうした感覚は持っていないから。
間違いなく
専業主婦なんて当然
って感覚だ。
実際の話、私の世代の親は共稼ぎは少数派。
私の周りだと私の家とムックんちくらい。
で、ムックんちの母親は公務員だから。
基本的に女でも公務員は仕事を辞めんよ。
産休もしっかり取れるから。
と言う訳で純粋共稼ぎはうちくらいだね。
ちょっと前に仕事で「専業主婦1000人に聞きました」ってアンケート集計をしたんだけど「あなたの特技は?」って質問でもっとも多かった回答
簡単お料理
簡単お掃除
ぷぅ〜〜〜〜〜
ぶっちゃけほとんど手抜きだろ?
って。
この回答は年が上になればなるほど多かった。
マジ、10年も専業主婦なんかやってると人間腐ってくるよ。
くたばれ!専業主婦 (知恵の森文庫)クリエーター情報なし光文社
ジェネレーションギャップに話を戻すけど我々世代の女子でも件の女の子たちみたいな謙虚さは持っていないと思う。
アラサーの連中なんだけど
中途半端に日本の豊かさ
ってのを体験してるから。
自分も親と同じ生活が送れるだろう
って。
実際には就職氷河期に社会に出ているから社会の厳しさは知っている。
だが・・・
認識はあまあま
だよ。
1979年生まれを「ゆとり第一世代」とするか「(つめこみ)団塊ジュニア最期世代」とするか難しいのだが「狭間世代」とするのが適当かと思う。
どちらの要素も兼ね備えているからである。
もう何年も前の話だけど同年代の女性と知り合って「今、何してるの?」って尋ねたら
家事手伝い
って答えが返ってきたことに大きな違和感を感じた。
その子は25歳だったと思うが当時既に世の中には「家事手伝い」なんて肩書きは存在しなかったからである。
それこそニートと変わらん。
この手の話は多くて大学時代付き合っていた女の子なんだけど母親が亡くなってしまってからは家事を全てやっていたらしい。
これは本来褒められるべき話になるんだが続きがある。
父親からしっかりお金をもらっていたのである。
結構な金額だったと思う。
少なくとも当時の私のバイト金額は上回っていた。
ちなみに同居している家族は他に父親と猫1匹だけだった。
重要なことはこの程度の家事労働など学業やアルバイトと平行してこなせてしまうという点だ。
同じ既婚者でも専業主婦になれずフルタイムで働いているアラサー女性はもっと微妙である。
不平不満の話を沢山聞いた。
ほとんどが
旦那は安月給
の類である。
根底にあるのは
自分は外で仕事もして家事もやんなきゃいけないんだよ!!
である。
確かに・・・・「貴女の言い分は尤もな点あり」なんだが、旦那さんもお皿洗ったり家事労働に協力していると聞いた。
何より前述、さとり世代の既婚者とは何かが違う、と私は思った。
この2人は旦那さんの給料も決して高くなかったしそれほど裕福な暮らしをしているとは思えなかったから。
されど
結婚できた私は幸福である
ってのを感じた。
いっぽう団塊ジュニア世代の既婚女性からは
私は負け組と結婚してしまった・・・
と言う敗北感や大きな不満を感じた。
この比較は同じ既婚者でも片や専業主婦片やフルタイム労働者であり年齢も5歳前後違って公正さに欠けるんだがやっぱり根本的に何かが違う、と私は思った。
つめこみ最期世代もしくはゆとり世代は10代の頃、恋愛至上主義がピークでありもっと言うと女子高生であり女であれば誰であれ異性からチヤホヤされた、即ち、モテた経験があるからだろう。
なんせエンコー相場が5万円の時代なんだから。
ゆえに異性に対して高飛車なのだ。
だがそんなものは所詮、バブルに過ぎなかったのである。
一頃、独身女性が結婚相手に求める年収のトップが700万円以上で全体の実に40%に達していると言う話が論議を呼んだと思う。
実際には年収700万円以上の独身男性など全体のたった3.5%に過ぎない。
35歳以下に限定したら確実に1%を切るだろう。
あれから6年以上経過したがさとり世代の女子に限定して調査をして同じ結果になると私は思えない。
俗にさとり世代は
欲しがらない若者たち
と呼ばれるがそれは物欲だけでなく
世間や異性に対してもそれほど多くを求めていない
不平不満やコンプレックスの類も少ない
もっと言えば
普通の生活は幸福である
と言う感覚だ。
なぜなら生まれた時に既にこの国は下り坂であり中途半端な物質的な豊かさを知らないからだろう。
女子高生だからと言って無条件にチヤホヤされた経験もない。
女性が実社会に出て男性と対等に働くことはもはや当然だし良いことである。
問題は実際に社会に出てフルに働いて
何を感じたか?
だ。
これが世代によって明らかに違う。
さとり世代にもバリバリ・キャリア志向の女性は居るだろうがその割合は我々世代より低いしそうした志向を持って負け犬化した先輩女性に冷ややかな視線を送っていると言う。
ああにはなりたくないな
と。
本当に羨ましいですか?
当然、羨ましくないだろう。
>出産適齢期後半にあたる30歳代から40歳代前半の女性の未婚率も過去最高となった。
>35〜39歳女性は22.4%で10年前(12年)と比べて8.4ポイント増。40〜44歳で
>7.9ポイント増(16.6%)、30〜34歳で6.8ポイント増(33.3%)だった。
酷な事を書くがこの世代の独身女性のほとんどは結婚では救えないと思う。
なぜなら結婚意欲のある独身男性の多くは出産適齢期を過ぎ、容姿で劣り、お金使いも荒く、価値観も合わず、おまけに頑張っても尊敬されない・・・そんな女性は選択しまい。
もっと条件が良い女性の方がより難易度が低いなら当然、そこへ向かう。
今や全ての分野でコスパ、費用対効果ないしは労力対効果が求められる。
恋愛や婚活、その先にある結婚生活も然り。
なんせこの世代の男子は異性に淡白な草食系が多数派だ。
ゆえに本来はライバルになりうる相手が少ない。
42歳の福山雅治が女性に1番人気があり、実際の話、過半数が年上を希望する。
芸能界に目をやらなくとも市井に生きる我々の周りにも年の差カップルは少なくない。
女性にとって常に下の世代は自身の地位を脅かす恐ろしい存在である。
これは男性も然りなんだがある時からそれ程大きな脅威ではなくなってしまったのである。
この不均衡も特記したい。
この世代の独身女性が条件を下げて結婚しても当然、不幸になる。
それが前述した2人だ。
この2人は特に家が裕福とか特に高学歴とか容姿端麗と言う訳ではない。
何処にでもいるありふれたアラサー女性だ。
むしろ私の後輩の女の子は結構可愛かった。
アラサーないしはアラフォー独身女性の何がまずかったのだろうか?
それは個々人の問題と言うよりこの世代が若かった頃の世間の風潮だろう。
世間が貴女を可愛いと言った
世間が貴女方は無条件に価値があると言った。
だが・・・・
同じ世間が貴女を負け犬と呼ぶのである。
ゆえに
世間と言うものは恐ろしい
終わり
2009年の7月に「情報7days ニュースキャスター」で婚活特集を観て私は大いにショックを受けたんだが
婚活の実態
これで終わらずもっと問題の本質に触れてみようと思ったからである。
実はこうした私の行動こそアドルフ・ヒトラーなのである。
〜〜〜
後輩はほとんど女子で卒業年度が同じ、20代半ばの子が多かった。
2010年は24歳だったのだが同じ24歳の女性でも立場によって全然違うんですよ、外見は勿論、醸す雰囲気、考え方も。
当然っちゃ当然の話だが改めて
女と言う生き物は可変動物
ってことを痛感した次第。
と言うのは男って生き物は18歳以降本質的には全く変化しない動物だから。
まぁ外見は変わるんだが
中身は何も進歩しない
趣味とか嗜好とかはほとんど変わらん。
断言できる。
話を戻すが同じ24歳の女性でも
A.社会人・独身・恋人なし
B.社会人・独身・恋人あり
C.既婚・専業主婦
この3者は全く違う。
Cの子を初めて見た時、とても同じ世代とは思えなかったから。
もう完全に落ち着いてるから、失礼な話だけど他の子の3つくらい年上に思えた。
で、実際に「年の割りにやけに落ち着いてるね」って話しかけたら
ええ?そうですか、学生時代は目立つ格好とかして意外とはっちゃけてたんですが・・・
だって。
実際、服飾系の専門学校に進学したらしい。
ところがその面影ってのはほとんどないの。
確かに服装はお洒落だったけど全体的にシックでキャピキャピじゃないしその中身は


の世界の住人だから。
重要なことは金銭感覚。
それはそれはシビアだから。
結婚前は相手に経済力を求めるじゃない?
で、射止めた後はそれをいかに有効に使うか?
それは=無駄にしないか?=増やすか?
に移行すると言う。
でもそれは当然の話だしそれが出来る女性が良妻賢母だから。
私はこの子にとても良い印象を持ったんだけどそれは自分のことを
主婦ニートですから
って自嘲的に言ったからだと思う。
最初は耳を疑って
いや、主婦はニートじゃないでしょう?ちゃんと家の掃除とか料理とかしてるんでしょう?
って返したんだけど上手く通じない。
これは人から聞いたんだけど実際、その子はしっかりしていて毎朝早く起きて旦那さんのために朝食を作ってお弁当作って持たせ会社に見送っていると言う。
新婚ってことを差し引いてもしっかりしていると私は思う。
じゃぁなぜ自分のことをニートだなんて言うのか?
専門学校出て就職してずっと社会人だったと言う。
当然、フルタイムの正社員で仕事がかなりきつかったんだそうだ。
なんたって小売業だから。
拘束時間は長いし休みは少ないし・・・・もっと言うと給料も決して良くなかったと言う。
それが今時の若者の実態であろう。
で、そんなほとんどブラック企業みたいな職場で今の旦那さんと知り合って仲良くなり無事に結婚して寿退社されたそうだ。
必然的に専業主婦になった訳だが今までの環境と比べたら楽勝楽勝、天国みたいでしょう。
こんなぬるいのか・・・・
って。
そりゃニートとの差異は見出せんわな。
勿論、掃除も洗濯も料理もマジでやると大変っちゃ大変だが比較にならんと思う。
何でもそうなんだけど
人に見られて何かをやる
人に合わせて何かをやる
これだけで結構大変だから。
これは私が家で仕事をすることが多くなったんで日々痛感する。
自分のペースで何かをやれる
これは楽だよ。
それから通勤・帰宅の苦労も。
スーツ着たりネクタイしたりも。
挙げだしたらキリがない。
その子は専業主婦になれた自分を幸せだと思っただろうが一方で罪悪感を感じたみたいだ。
そう、同僚は男女問わず日々額に汗して苦しい労働に従事しているんだから。
自分はそうした状況から逃げてしまったんだよ、って。
それがある種の罪悪感だと思う。
何よりこの子は旦那さんの仕事がいかに大変か?
お金の有り難味を身をもって痛感したことだろう。
これは高校人脈ではなくSNSで知り合った子なんだけど確か22歳だったと思う。
20歳で結婚したから結婚2年目だったかな?
やっぱり専業主婦でやってることは同じ。
毎朝早く起きて旦那さんのために朝食を作ってお弁当作って持たせ会社に見送っていると言う。
旦那に不満はなくはないんだがやっぱりかなり謙虚な子だったよ。
それとなく触れたら
だって養ってもらってるんだから当然でしょう?
と。
余りに直接的な表現だが確かにそうなのである。
だがなぜそんなに正直なのか?
この子は高卒なんだけど卒業後、正社員でやはり日々激務をこなしていたと言う。
その後、寿退社して専業主婦になった。
当然、後輩の女の子と同じ感想を持つ訳だ。
専業主婦なんて現代の特権階級でしょう?
って。

これが今時の専業主婦感覚なんだが私は
さもあらん
と思う一方である種のジェネレーションギャップを感じずにはおれなかった。
少なくとも私の親の世代はこうした感覚は持っていないから。
間違いなく
専業主婦なんて当然
って感覚だ。
実際の話、私の世代の親は共稼ぎは少数派。
私の周りだと私の家とムックんちくらい。
で、ムックんちの母親は公務員だから。
基本的に女でも公務員は仕事を辞めんよ。
産休もしっかり取れるから。
と言う訳で純粋共稼ぎはうちくらいだね。
ちょっと前に仕事で「専業主婦1000人に聞きました」ってアンケート集計をしたんだけど「あなたの特技は?」って質問でもっとも多かった回答
簡単お料理
簡単お掃除
ぷぅ〜〜〜〜〜
ぶっちゃけほとんど手抜きだろ?
って。
この回答は年が上になればなるほど多かった。
マジ、10年も専業主婦なんかやってると人間腐ってくるよ。

ジェネレーションギャップに話を戻すけど我々世代の女子でも件の女の子たちみたいな謙虚さは持っていないと思う。
アラサーの連中なんだけど
中途半端に日本の豊かさ
ってのを体験してるから。
自分も親と同じ生活が送れるだろう
って。
実際には就職氷河期に社会に出ているから社会の厳しさは知っている。
だが・・・
認識はあまあま
だよ。
1979年生まれを「ゆとり第一世代」とするか「(つめこみ)団塊ジュニア最期世代」とするか難しいのだが「狭間世代」とするのが適当かと思う。
どちらの要素も兼ね備えているからである。
もう何年も前の話だけど同年代の女性と知り合って「今、何してるの?」って尋ねたら
家事手伝い
って答えが返ってきたことに大きな違和感を感じた。
その子は25歳だったと思うが当時既に世の中には「家事手伝い」なんて肩書きは存在しなかったからである。
それこそニートと変わらん。
この手の話は多くて大学時代付き合っていた女の子なんだけど母親が亡くなってしまってからは家事を全てやっていたらしい。
これは本来褒められるべき話になるんだが続きがある。
父親からしっかりお金をもらっていたのである。
結構な金額だったと思う。
少なくとも当時の私のバイト金額は上回っていた。
ちなみに同居している家族は他に父親と猫1匹だけだった。
重要なことはこの程度の家事労働など学業やアルバイトと平行してこなせてしまうという点だ。
同じ既婚者でも専業主婦になれずフルタイムで働いているアラサー女性はもっと微妙である。
不平不満の話を沢山聞いた。
ほとんどが
旦那は安月給
の類である。
根底にあるのは
自分は外で仕事もして家事もやんなきゃいけないんだよ!!
である。
確かに・・・・「貴女の言い分は尤もな点あり」なんだが、旦那さんもお皿洗ったり家事労働に協力していると聞いた。
何より前述、さとり世代の既婚者とは何かが違う、と私は思った。
この2人は旦那さんの給料も決して高くなかったしそれほど裕福な暮らしをしているとは思えなかったから。
されど
結婚できた私は幸福である
ってのを感じた。
いっぽう団塊ジュニア世代の既婚女性からは
私は負け組と結婚してしまった・・・
と言う敗北感や大きな不満を感じた。
この比較は同じ既婚者でも片や専業主婦片やフルタイム労働者であり年齢も5歳前後違って公正さに欠けるんだがやっぱり根本的に何かが違う、と私は思った。
つめこみ最期世代もしくはゆとり世代は10代の頃、恋愛至上主義がピークでありもっと言うと女子高生であり女であれば誰であれ異性からチヤホヤされた、即ち、モテた経験があるからだろう。
なんせエンコー相場が5万円の時代なんだから。
ゆえに異性に対して高飛車なのだ。
だがそんなものは所詮、バブルに過ぎなかったのである。
一頃、独身女性が結婚相手に求める年収のトップが700万円以上で全体の実に40%に達していると言う話が論議を呼んだと思う。
実際には年収700万円以上の独身男性など全体のたった3.5%に過ぎない。
35歳以下に限定したら確実に1%を切るだろう。
あれから6年以上経過したがさとり世代の女子に限定して調査をして同じ結果になると私は思えない。
俗にさとり世代は
欲しがらない若者たち
と呼ばれるがそれは物欲だけでなく
世間や異性に対してもそれほど多くを求めていない
不平不満やコンプレックスの類も少ない
もっと言えば
普通の生活は幸福である
と言う感覚だ。
なぜなら生まれた時に既にこの国は下り坂であり中途半端な物質的な豊かさを知らないからだろう。
女子高生だからと言って無条件にチヤホヤされた経験もない。
女性が実社会に出て男性と対等に働くことはもはや当然だし良いことである。
問題は実際に社会に出てフルに働いて
何を感じたか?
だ。
これが世代によって明らかに違う。
さとり世代にもバリバリ・キャリア志向の女性は居るだろうがその割合は我々世代より低いしそうした志向を持って負け犬化した先輩女性に冷ややかな視線を送っていると言う。
ああにはなりたくないな
と。
本当に羨ましいですか?
当然、羨ましくないだろう。
>出産適齢期後半にあたる30歳代から40歳代前半の女性の未婚率も過去最高となった。
>35〜39歳女性は22.4%で10年前(12年)と比べて8.4ポイント増。40〜44歳で
>7.9ポイント増(16.6%)、30〜34歳で6.8ポイント増(33.3%)だった。
酷な事を書くがこの世代の独身女性のほとんどは結婚では救えないと思う。
なぜなら結婚意欲のある独身男性の多くは出産適齢期を過ぎ、容姿で劣り、お金使いも荒く、価値観も合わず、おまけに頑張っても尊敬されない・・・そんな女性は選択しまい。
もっと条件が良い女性の方がより難易度が低いなら当然、そこへ向かう。
今や全ての分野でコスパ、費用対効果ないしは労力対効果が求められる。
恋愛や婚活、その先にある結婚生活も然り。
なんせこの世代の男子は異性に淡白な草食系が多数派だ。
ゆえに本来はライバルになりうる相手が少ない。
42歳の福山雅治が女性に1番人気があり、実際の話、過半数が年上を希望する。
芸能界に目をやらなくとも市井に生きる我々の周りにも年の差カップルは少なくない。
女性にとって常に下の世代は自身の地位を脅かす恐ろしい存在である。
これは男性も然りなんだがある時からそれ程大きな脅威ではなくなってしまったのである。
この不均衡も特記したい。
この世代の独身女性が条件を下げて結婚しても当然、不幸になる。
それが前述した2人だ。
この2人は特に家が裕福とか特に高学歴とか容姿端麗と言う訳ではない。
何処にでもいるありふれたアラサー女性だ。
むしろ私の後輩の女の子は結構可愛かった。
アラサーないしはアラフォー独身女性の何がまずかったのだろうか?
それは個々人の問題と言うよりこの世代が若かった頃の世間の風潮だろう。
世間が貴女を可愛いと言った
世間が貴女方は無条件に価値があると言った。
だが・・・・
同じ世間が貴女を負け犬と呼ぶのである。
ゆえに
世間と言うものは恐ろしい
終わり