ここ数ヶ月仕事で都内を歩きまわっているんだが前回調査は2010年だったので実に4年ぶりということになる。
で、新宿なり渋谷なりに毎日ないしは定期的に通っている輩は微妙な変化には気づかない訳だ。
子供の成長に似ていて、自分の子供の成長は分かりにくいがたまに会う他人の子供の成長は良くわかるという。
繁華街の栄枯盛衰著しいのが東京都だが以下は私の主観による2014年夏~秋の採点。
池袋 ○
新宿 △ ※ 西武新宿&新宿三丁目近辺
渋谷 ✕
下北沢 △
南青山 ○
蒲田 △
錦糸町 ○
北千住 △
秋葉原 ○
新橋 ◎
上野 ◎
高円寺 ○
八王子 ○
--
以前も書いたと思うけど、渋谷はもう終わった。
街を歩いている輩、客層というかがピークの90年代とガラッと変わっちゃったから。
![]()
人は沢山居るんだけど観光客と中高年の比率が大幅に上がっている。
以下関連記事
マルイシティ渋谷、「モディ」に業態転換へ-マルイジャム渋谷も改装
2014年10月08日
>少子高齢化やファストファッションの台頭などからアパレルの売り上げが苦戦。10年前は7割が20代以下だった来店客も現在は20代・30代がそれぞれ3割、40代が2割と変化。
20代以下は5割切ってると思う。
それじゃぁ商売は成立しない訳だ。
もっと切り込むと同じ若者でも中身が変質している。
イケてる(死語)若者なんてほとんど居ない。
むしろその逆で真面目で地味な高校生がやたら目につくという。
カップルも一頃より見かけるんだが、良く言えば非常に健全、悪く言えば垢抜けず田舎者丸出しという。
なんでそんなに痩せててスカート丈長いんだ!?
って。
ギャルなんてもう全然見かけない。
絶滅したんだと思う。
渋谷に集う若者が終わっちゃったってのはとっくの昔、2000年代の半ばらしい。
以下の書籍に書いてあった。
バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?上野 千鶴子,宮台 真司,斎藤 環,小谷 真理双風舎
ここからは私の自説なんだが、世紀末の渋谷というのがこの国の最期の大きな物語だったのではないか?
と。
東京ラブストーリー DVD BOX柴門ふみフジテレビジョン
よりこっちか
フジテレビ開局50周年記念DVD 愛しあってるかい! DVD-BOX陣内孝則,小泉今日子,柳葉敏郎,近藤敦,藤田朋子ポニーキャニオン
このドラマでもいい
愛していると言ってくれ BOXセット [DVD]北川悦吏子TBS
ってゆーか
1990年代の渋谷=大きな物語=恋愛至上主義
みたいなー。
まぁほとんど行かなかった私が書くのもなんだが。
で、90年代の渋谷的な文化ってのは純化して他に流れて行ったんじゃないか?
と。
六本木とか青山とか麻布とか二子玉とか。
アダルトカルチャーへの転換
Free & Easy (フリーアンドイージー) 2014年 10月号 [雑誌]イースト・コミュニケーションズイースト・コミュニケーションズ
OCEANS (オーシャンズ) 2014年 11月号 [雑誌]インターナショナル・ラグジュアリー・メディアインターナショナル・ラグジュアリー・メディア
今の渋谷なんてごった煮の新宿とさして大差ないから。
大風呂敷っていうか質の悪いマルチシティというか。
だったら新宿でいいよ、池袋でいいよ、って。
敷居を下げたことでステイタスも低下するという。
ルイ・ヴィトンプレミアムコレクション (CARTOP MOOK―ブランドモールミニ)交通タイムス社交通タイムス社
どうしても渋谷じゃなきゃ駄目だ!
ってのが私には分からない。
マルイもドンキホーテも成城石井もユニクロもしまむらもSeriaもお洒落な美容院もみんな新座(志木駅近辺)にもあるわけだから。
![]()
光化学スモッグ(死語)の東京と違ってこっちはほぼ毎日快晴だし。
志木駅北口近辺に住んでいるおばちゃんが言うには
こんなに便利な所はない
それが良くないって言う意見もあるけど
ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 (新書y)三浦 展洋泉社
便利であることに変わりはないし、同じ商品なら往復900円もかけて、それなりにお洒落して行く必然性はない。
フラット化
レアアイテムはネットで世界中から買えるし。
大人同士で飲んだり食べたりみんなでワイワイがやがや楽しみたいなら新橋の方が全然活気あったし。
買い物はやはり上野。
アメ横は相変わらず活気あったよ。
品数豊富で安いから。
海外から輸入したレアアイテムも多いし。
道玄坂近辺にあったいかがわしさも今はほとんどなくってむしろ秋葉原のメイド嬢の客引きの方が遥かにいかがわしいという。
東電OL殺人事件 (新潮文庫)佐野 眞一新潮社
お洒落で渋いバーとかスナックの類も上野二丁目・湯島界隈の方が情緒あるし。
![]()
![]()
新座界隈のスナックの場末感なんて半端ないし。
![]()
完全に時間が止まってる・・・・
相変わらずミニシアターでマニアックなオサレ映画を上映しているが・・・
![]()
レンタル、それも旧作になってからホームシアターで一人で観るよ、って。
結局、渋谷は中途半端なポジションが災いして副都心線が繋がっても一人負けしたんだと思う。
繋がるのが遅すぎた。
90年代半ばだったら私も行ったんじゃないかと思う。
東急東横線沿線住民がそっぽを向いた「渋谷駅」。JR渋谷駅利用客激減が意味するコトは?
フォトウェディング 東京 – studio-aqua.jp
2014年07月11日 08:24
渋谷駅の利用者減は東急の渋谷「私物化」が原因か
アゴラ編集部
>渋谷駅の一日平均の乗車人数は前年に比べて約8%減の3万3470人も減ったらしい。JR渋谷駅は、19年連続で新宿と池袋に次ぐ3位をキープしていたんだが、これで5位になってしまった。
東京都民と神奈川県民に見放され、埼玉県人すら降りなくなったという。
面白いのは、錦糸町が中々活気あったこと。
若者ってか高校生も多く結構華やかだったんで驚いた。
カップルも多かったし。
私の感覚だと錦糸町駅前の方が渋谷的だから意味が分からない。
逆に純化ないしは細分化した渋谷的な下北沢の若者は、イマイチだった。
数は多いんだが、イマイチ元気がない。
古着屋とか雑貨屋のスケールも恐ろしくらいに小さく、その癖高いので、完全に川越に負けているという。
90年代半ばの川越は情緒はあれどイマイチだったので隔世の感は否めない。
気がつけば街づくりのモデル都市になっているんだから。
川越スタイル (エイムック 2331)エイ出版社エイ出版社
遊々さんぽ 「川越 ~KAWAGOE~」Mac Marronピーエーディー
八王子が川越よりも大きかったのにはびっくりした。
沢山あった大学もどんどん都心に回帰しているので衰退必至と睨んでいたから。
宇宙の中心川越は別として錦糸町とか北千住とか赤羽とか志木とか、言葉あれだけどB級なんだよ。
どうあがいてもボスステーションにはなれない。
北千住はボスステーションらしいが所詮、足立区なんだから。
ところが・・・
大きな物語が終焉し、細分化とグローカル化が進み
ソフトの時代
が到来すると、ちょっとした逆転現象が起きるという。
志木駅近辺の高校・大学生連中って普通にお洒落でクォリティ高いから。
冷静になって考えれば分かるが、慶應志木なり立教新座なり跡見学園なりに行けるのはそれなりに裕福な家の子弟なんだから。
それなりの学力も必要だからこの辺、学習塾の多いこと、多いこと。
で、この地元志向ってのも発端は90年代末期の東京、それも渋谷のクラブカルチャーだから
grateful days/dragon ashロッキングオンロッキングオン
有名なくだり
>俺は東京生まれHIP HOP育ち. 悪そうな奴は大体友達. 悪そうな奴と大体同じ.
>裏の道歩き見てきたこの街. 渋谷 六本木
この楽曲は本当にエポックメイキングで今日普通に使われている
リスペクト
とか
友情ないしは仲間至上主義
家族の絆
日本志向ないしはパトリオティズム
愛国消費 欲しいのは日本文化と日本への誇り三浦展徳間書店
全部詰め込んでるから。
私の中では90年代の終焉を飾る象徴的な楽曲。
その前年に大ヒットした
夏色ゆず,北川悠仁,岩沢厚治,寺岡呼人SENHA&Co.
と比較するとピークから一気に衰退に向かう諸行無常を痛感せずにおれない。
【代ゼミショック!~短期集中連載(1)】
予備校に未来はないのか? 代ゼミ「撤退の本質」
――教育ジャーナリスト 後藤健夫
後藤健夫 [教育ジャーナリスト] 【第514回】 2014年9月2日
繰り返すが大きな物語の終焉。
とっくの昔にマンツーマンの個別指導に移行している。
家庭教師でもいい。
フリープラン
オーダーメイド
外回りでパラっと街歩いてるだけで色んなことが頭を過り膝を打つ日々な訳だが、ウェブ上に転がっている記事と現実世界の摺り合わせは逐一やっといた方が良い。
今回はかなり一致したが微妙にずれていることって少なくないから。
おわり
で、新宿なり渋谷なりに毎日ないしは定期的に通っている輩は微妙な変化には気づかない訳だ。
子供の成長に似ていて、自分の子供の成長は分かりにくいがたまに会う他人の子供の成長は良くわかるという。
繁華街の栄枯盛衰著しいのが東京都だが以下は私の主観による2014年夏~秋の採点。
池袋 ○
新宿 △ ※ 西武新宿&新宿三丁目近辺
渋谷 ✕
下北沢 △
南青山 ○
蒲田 △
錦糸町 ○
北千住 △
秋葉原 ○
新橋 ◎
上野 ◎
高円寺 ○
八王子 ○
--
以前も書いたと思うけど、渋谷はもう終わった。
街を歩いている輩、客層というかがピークの90年代とガラッと変わっちゃったから。

人は沢山居るんだけど観光客と中高年の比率が大幅に上がっている。
以下関連記事
マルイシティ渋谷、「モディ」に業態転換へ-マルイジャム渋谷も改装
2014年10月08日
>少子高齢化やファストファッションの台頭などからアパレルの売り上げが苦戦。10年前は7割が20代以下だった来店客も現在は20代・30代がそれぞれ3割、40代が2割と変化。
20代以下は5割切ってると思う。
それじゃぁ商売は成立しない訳だ。
もっと切り込むと同じ若者でも中身が変質している。
イケてる(死語)若者なんてほとんど居ない。
むしろその逆で真面目で地味な高校生がやたら目につくという。
カップルも一頃より見かけるんだが、良く言えば非常に健全、悪く言えば垢抜けず田舎者丸出しという。
なんでそんなに痩せててスカート丈長いんだ!?
って。
ギャルなんてもう全然見かけない。
絶滅したんだと思う。
渋谷に集う若者が終わっちゃったってのはとっくの昔、2000年代の半ばらしい。
以下の書籍に書いてあった。

ここからは私の自説なんだが、世紀末の渋谷というのがこの国の最期の大きな物語だったのではないか?
と。

よりこっちか

このドラマでもいい

ってゆーか
1990年代の渋谷=大きな物語=恋愛至上主義
みたいなー。
まぁほとんど行かなかった私が書くのもなんだが。
で、90年代の渋谷的な文化ってのは純化して他に流れて行ったんじゃないか?
と。
六本木とか青山とか麻布とか二子玉とか。
アダルトカルチャーへの転換


今の渋谷なんてごった煮の新宿とさして大差ないから。
大風呂敷っていうか質の悪いマルチシティというか。
だったら新宿でいいよ、池袋でいいよ、って。
敷居を下げたことでステイタスも低下するという。

どうしても渋谷じゃなきゃ駄目だ!
ってのが私には分からない。
マルイもドンキホーテも成城石井もユニクロもしまむらもSeriaもお洒落な美容院もみんな新座(志木駅近辺)にもあるわけだから。

光化学スモッグ(死語)の東京と違ってこっちはほぼ毎日快晴だし。
志木駅北口近辺に住んでいるおばちゃんが言うには
こんなに便利な所はない
それが良くないって言う意見もあるけど

便利であることに変わりはないし、同じ商品なら往復900円もかけて、それなりにお洒落して行く必然性はない。
フラット化
レアアイテムはネットで世界中から買えるし。
大人同士で飲んだり食べたりみんなでワイワイがやがや楽しみたいなら新橋の方が全然活気あったし。
買い物はやはり上野。
アメ横は相変わらず活気あったよ。
品数豊富で安いから。
海外から輸入したレアアイテムも多いし。
道玄坂近辺にあったいかがわしさも今はほとんどなくってむしろ秋葉原のメイド嬢の客引きの方が遥かにいかがわしいという。

お洒落で渋いバーとかスナックの類も上野二丁目・湯島界隈の方が情緒あるし。


新座界隈のスナックの場末感なんて半端ないし。

完全に時間が止まってる・・・・
相変わらずミニシアターでマニアックなオサレ映画を上映しているが・・・

レンタル、それも旧作になってからホームシアターで一人で観るよ、って。
結局、渋谷は中途半端なポジションが災いして副都心線が繋がっても一人負けしたんだと思う。
繋がるのが遅すぎた。
90年代半ばだったら私も行ったんじゃないかと思う。
東急東横線沿線住民がそっぽを向いた「渋谷駅」。JR渋谷駅利用客激減が意味するコトは?
フォトウェディング 東京 – studio-aqua.jp
2014年07月11日 08:24
渋谷駅の利用者減は東急の渋谷「私物化」が原因か
アゴラ編集部
>渋谷駅の一日平均の乗車人数は前年に比べて約8%減の3万3470人も減ったらしい。JR渋谷駅は、19年連続で新宿と池袋に次ぐ3位をキープしていたんだが、これで5位になってしまった。
東京都民と神奈川県民に見放され、埼玉県人すら降りなくなったという。
面白いのは、錦糸町が中々活気あったこと。
若者ってか高校生も多く結構華やかだったんで驚いた。
カップルも多かったし。
私の感覚だと錦糸町駅前の方が渋谷的だから意味が分からない。
逆に純化ないしは細分化した渋谷的な下北沢の若者は、イマイチだった。
数は多いんだが、イマイチ元気がない。
古着屋とか雑貨屋のスケールも恐ろしくらいに小さく、その癖高いので、完全に川越に負けているという。
90年代半ばの川越は情緒はあれどイマイチだったので隔世の感は否めない。
気がつけば街づくりのモデル都市になっているんだから。


八王子が川越よりも大きかったのにはびっくりした。
沢山あった大学もどんどん都心に回帰しているので衰退必至と睨んでいたから。
宇宙の中心川越は別として錦糸町とか北千住とか赤羽とか志木とか、言葉あれだけどB級なんだよ。
どうあがいてもボスステーションにはなれない。
北千住はボスステーションらしいが所詮、足立区なんだから。
ところが・・・
大きな物語が終焉し、細分化とグローカル化が進み
ソフトの時代
が到来すると、ちょっとした逆転現象が起きるという。
志木駅近辺の高校・大学生連中って普通にお洒落でクォリティ高いから。
冷静になって考えれば分かるが、慶應志木なり立教新座なり跡見学園なりに行けるのはそれなりに裕福な家の子弟なんだから。
それなりの学力も必要だからこの辺、学習塾の多いこと、多いこと。
で、この地元志向ってのも発端は90年代末期の東京、それも渋谷のクラブカルチャーだから

有名なくだり
>俺は東京生まれHIP HOP育ち. 悪そうな奴は大体友達. 悪そうな奴と大体同じ.
>裏の道歩き見てきたこの街. 渋谷 六本木
この楽曲は本当にエポックメイキングで今日普通に使われている
リスペクト
とか
友情ないしは仲間至上主義
家族の絆
日本志向ないしはパトリオティズム

全部詰め込んでるから。
私の中では90年代の終焉を飾る象徴的な楽曲。
その前年に大ヒットした

と比較するとピークから一気に衰退に向かう諸行無常を痛感せずにおれない。
【代ゼミショック!~短期集中連載(1)】
予備校に未来はないのか? 代ゼミ「撤退の本質」
――教育ジャーナリスト 後藤健夫
後藤健夫 [教育ジャーナリスト] 【第514回】 2014年9月2日
繰り返すが大きな物語の終焉。
とっくの昔にマンツーマンの個別指導に移行している。
家庭教師でもいい。
フリープラン
オーダーメイド
外回りでパラっと街歩いてるだけで色んなことが頭を過り膝を打つ日々な訳だが、ウェブ上に転がっている記事と現実世界の摺り合わせは逐一やっといた方が良い。
今回はかなり一致したが微妙にずれていることって少なくないから。
おわり